Tuesday, 11 February 2014

コーカサス山脈とグルジア

オリンピックのスキー、ダウンヒルが始まった。低地は人工雪を降らしていたが、高地は十分雪が積もっている。豪快に滑り降りるスキー選手の背後には、雪を被ったコーカサス山脈が拡がっている。コーカサス山脈は隣国グルジアに繋がっている。

「今一番行ってみたい国は?」と聞かれれば、迷わずグルジア(Georgia)だ。以前ある旅行博に行った時だ、グルジアのコーナーがありパンフレットを貰った。素朴で然したる観光名所もなかったが、その手付かずの自然がとても印象に残った。そして何よりワインの発祥地という。グルジアワインは甘ったるく決して美味しいという代物ではないが、その土臭さが郷愁を誘うのである。

グルジアは旧ソ連邦にあって唯一のキリスト教国である。そしてスターリンの出身地としても有名だ。受難のキリストと粛清のスターリンのイメージは全く結び付かないし、最近のオセチア紛争などロシアがグルジアを制圧する皮肉な因縁を感じる。ユネスコの無形遺産の民族音楽も聞いてみたいし・・・そう思って山の向こうに思いを馳せるのである。

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