2か月前に北朝鮮でNO.2と言われた張成沢が処刑された。事の真相は定かではないが、金正恩の奥さんがポルノビデオに関係したとか、長男の金定男に送金したとか、色々取沙汰されている。ただ小さい時から世話になった叔父さんを、いとも簡単に殺してしまうのは凄いことだ。処刑も機関銃や迫撃砲で跡形ないように処分されたとか、尋常ではない。
ブックオフで買った康明道著「北朝鮮の最高機密」は、とても面白い本だ。著者は北朝鮮の元幹部、中国出張中に逃亡したと疑惑が流れ、驚いた本人が脱北して書いた。本は全て実名で赤裸々に当時の北を暴露している。表現も豊かで、例えば初めて見た韓国の女性を「氷の上に玉を転がすようなイントネーション」と評価していたり、金正日は「側近に対しては全副の信頼を寄せるが、側近の力が大きくなり過ぎると見ると、ばっさりと除去してしまう」など、現在でも通じるような話が彼方此方にある。とても20年前の本とは思えない。
当時の金正日時代から、忠節を誓った同志をいとも簡単に粛清する風土はあったようだ。また事ある度に日本製品の炊飯器や暗号器などを取り寄せては取り巻きに配っていた。築地の生魚もそうだが、結構日本とのルートはある。それにしても、当時崩壊すると言われていた北は強かだ。
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