Saturday, 18 January 2014

ノルマンディーの戦事博物館

「館長が裁判所の前に舞い降りた!」という記事があった。何のことかと思いきや、フランスのノルマンディー地方の聖母教会(Sainte-Mère-Église)で、近隣博物館の館長が不正を働き裁判所に呼び出されたらしい。この教会は連合軍のノルマンディー上陸の前夜、アメリカ軍の空挺部隊が落下した際に、一人の落下傘が教会の屋根に引っ掛かった有名な教会だ。その物語は映画「史上最大の作戦(The Longest day)」でも紹介されているが、教会に引っ掛った兵士を除き、殆どの落下傘兵が地上に降り立つ前に命を失った有名な場所である。現在も教会の屋根にはパラシュートを付けた人形を吊るし当時を忍んでいる。

フランスはノルマンディー上陸から始まる第2次大戦の主戦場であった。各地には地下要塞、トーチカ、残骸、そしてドイツ軍が放置した武器などが放置され、それを集めた博物館が今でも残っている。歴史マニアにはたまらないが、それらを紹介したガイドブックも出ており、第1次と第2次大戦別の国別博物館を紹介している。因みにフランスは圧倒的に多く、例えば第2次対戦の博物館だけでも156か所もある。これはベルギーの23ヶ所、ドイツの5ヶ所に比べ圧倒的に多い。

以前ベルギーのアルデンヌの森にある博物館(と言ってもバラック建物)を訪れると、米軍が残した薬莢を1ユーロで売っていたことがあった。本物かどうかは別にして、書斎の戦記コーナーに並べると色合いが増すのである。

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