Thursday, 16 January 2014

国技館の相撲

初めて大相撲を見に行った。国技館には、十両の取り組みが始まった2時過ぎから入った。普段見ない相撲の世界、退屈かと思いきや、あっという間に4時間が過ぎてしまった。

まず力士も沙流ことながら、館内の雰囲気が良かった。御茶屋の衆が土産を運んで来るが、皆頭を短く刈りやせ細った職人風である。国立劇場や歌舞伎座で見たようなキリッとした顔立ちが格好いい。呼び出しや行司も品がある。また客層がいい。銀座のママさんらしき女性を同伴する紳士は、皆お洒落をしている。観客は焼き鳥を肴に酒を飲みながら、適当に周りと話し観ている。畏まった処がなく、正に江戸の庶民の世界であった。

そして肝心の力士だが、「デブで頭を脂で固めた裸の男」の評価とは裏腹に、スポットが当たると美しかった。今日は学生上がりの遠藤が土俵際で勝ったし、今場所横綱を狙う稀勢の里も勝った。モンゴル、ブルガリアなどの外人が結構多く、小柄の日本人力士が果敢に向かう姿が印象に残った。灯台下暗しとはこのこと、今更だが日本の伝統文化にビックリした。

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