京都を訪れた際に銀閣寺に寄ってみた。冬にしては暖かな日で、大文字焼きを目指して歩くと汗が出てきた。春節の時期なのか、心持ち中国語が良く聞こえてくる。
境内に入り庭園を周回し、高台に登ってみた。一息付き見下ろすと、京都の町と良くマッチしてとても美しかった。山に囲まれた街並みは、静かで昔の面影を残している。
随分前になるが、やはり冬の京都を訪れたことがあった。宿を銀閣寺の近くにとり、近くの酒屋に入った。客は男が一人で飲んでいた。その時だった。静寂を破るかのように、ドアがガラッと開いて若者が入ってきた。するとその若者は、「あ!先生」と言って男の隣に座った。その男も、「おまえ、故郷に帰らなかったのか?」と聞いて二人は話し始めた。どうやら京大の先生と学生だったようだが、雪の降りしきる寒い一夜、その光景はまるで川端康成の小説のひとコマのようだった。
Friday, 31 January 2014
Monday, 27 January 2014
オランド大統領のゴシップ
この数週間、フランスを揺るがしているのはオランド大統領のゴシップだ。大統領はパートナーと称するバレリー・トリルベレー(Valerie Trierweiler)と大統領府に暮していたが別れた。原因は大統領が女優のジュリー・ガイエ(Julie Gayet))と2年間に渡り密会していたことが発覚したからだ。大統領はイタリア製のスクーターに乗り、夜這いを重ねていた。これによりオランド大統領は真の独身になり、マダムバレリーも元夫との間に設けた3人の子供を養わなくてはならない立場に立たされた。
オランドは最初のパートナーであったセレゴウンヌ・ロワイヤル(Ségolène Royal)と2007年に別れた。この人も結婚していた訳でなく元祖パートナーだったが、理由はロワイヤルが大統領に立候補するのを邪魔したからだった。結果、対抗馬のサルコジーが当選したので、頭にきたロワイヤルは袂を分かったという。サルコジーはその後の選挙で、NYで強姦容疑で捕まった元IMF専務理事のドミニク・カーン(DSK)を破って再選を果たした。そのサルコジーだが、大統領時代に3度目の結婚をしたが、2度目の女性と別れた後一時独身時代があった。フランス誌ではナポレオンに次いで独身大統領は3番目、オランドは4番目と解説している。
オランドの別れた元パートナーは現在インドを旅して静養中だという。フランスのフラーデー版であるパリ・マッチ誌の元記者だったから、元気になると怖い気がする。ともあれ一体どうなっているのか、日本人にはさっぱり分からない世界だ。大方のフランス人は右派のル・ペンの娘を除いて冷静である。それもそのはず、皆多かれ少なかれ同じようなことをしているからだ。カフェでは必ず男女が向かい合っているのがフランスだ。自由の国、取り分け愛には寛容だ。
オランドは最初のパートナーであったセレゴウンヌ・ロワイヤル(Ségolène Royal)と2007年に別れた。この人も結婚していた訳でなく元祖パートナーだったが、理由はロワイヤルが大統領に立候補するのを邪魔したからだった。結果、対抗馬のサルコジーが当選したので、頭にきたロワイヤルは袂を分かったという。サルコジーはその後の選挙で、NYで強姦容疑で捕まった元IMF専務理事のドミニク・カーン(DSK)を破って再選を果たした。そのサルコジーだが、大統領時代に3度目の結婚をしたが、2度目の女性と別れた後一時独身時代があった。フランス誌ではナポレオンに次いで独身大統領は3番目、オランドは4番目と解説している。
オランドの別れた元パートナーは現在インドを旅して静養中だという。フランスのフラーデー版であるパリ・マッチ誌の元記者だったから、元気になると怖い気がする。ともあれ一体どうなっているのか、日本人にはさっぱり分からない世界だ。大方のフランス人は右派のル・ペンの娘を除いて冷静である。それもそのはず、皆多かれ少なかれ同じようなことをしているからだ。カフェでは必ず男女が向かい合っているのがフランスだ。自由の国、取り分け愛には寛容だ。
Saturday, 25 January 2014
歳を取るのは怖い
随分前にスポーツをやり過ぎて膝を痛めたことがあった。滅多に行かない整形外科に行くと、ロビーには老人が溢れビックリした経験がある。まるで別世界のようであった。この事を友人の医者に話すと、9割の人は病院に来なくもいい人だという。何となく心配で、何より話し相手が必要だから来るという。無下に断るわけにも行かないので、看護婦にサインを出して適度に引き取ってもらうという。
今や日本の社会保障費、特に医療費のどんどん膨れ上がっている。中でも65歳以上の人に払う医療費は18兆円も掛かっている。中国の国防費すら11兆円というからから、今更ながらこれは国家を揺るがす大問題である。
仲間の多くが親の介護に四苦八苦している。急速に高齢化している国だから仕方がないが、痴ほう症の親を介護施設に入れ、その送り迎え、同居の世話、実家の往復等々、自分たちを犠牲にして世話している。恐ろしいのは、気が付かないうちに自分が介護される日が来ることだ。歳を取るのは怖い、せめてそうなる前に身を処したいのだが・・・。
今や日本の社会保障費、特に医療費のどんどん膨れ上がっている。中でも65歳以上の人に払う医療費は18兆円も掛かっている。中国の国防費すら11兆円というからから、今更ながらこれは国家を揺るがす大問題である。
仲間の多くが親の介護に四苦八苦している。急速に高齢化している国だから仕方がないが、痴ほう症の親を介護施設に入れ、その送り迎え、同居の世話、実家の往復等々、自分たちを犠牲にして世話している。恐ろしいのは、気が付かないうちに自分が介護される日が来ることだ。歳を取るのは怖い、せめてそうなる前に身を処したいのだが・・・。
Thursday, 23 January 2014
フェデラーとエドバーグ
全豪オープンテニスは、後半戦に入り面白くなってきた。今年の男子は、ジョコビッチ、フェレール、マレーなど、上位シードが次々に敗れる波乱の大会だ。世代交代でもないだろうが、かと思うとフェデラー(Roger Federer)の調子がいい。昨日もマレーに競り勝ったが、解説の土橋さんによれば、「ボレラーからストローカーになって又ボレラーになった」と言うように、テニススタイルが大分攻撃的になってきた。新しくコーチに付いたエドバーク(Stephan Edberg)のアドバイスだろう。
エドバークはサーブ&ボレーのそれは美しい選手だった。だから彼をコーチに招いた理由は良く分かる。そう言えば、最近の傾向として元チャンピオンをコーチにするケースが多い。マレーはレンドルを招き、これが奏して昨年はウィンブルドンに優勝した。ジョコビッチはボリス・ベッカ-、錦織はマイケル・チャンだ。試合後のインタビューは全米の覇者クーリエだったり、プレーヤーよりも取り巻きの方が注目される時代になってきた。
明日のフェデラー vs ナダル戦が見逃せない。もう一度、フェデラーに勝せてやりたい。
エドバークはサーブ&ボレーのそれは美しい選手だった。だから彼をコーチに招いた理由は良く分かる。そう言えば、最近の傾向として元チャンピオンをコーチにするケースが多い。マレーはレンドルを招き、これが奏して昨年はウィンブルドンに優勝した。ジョコビッチはボリス・ベッカ-、錦織はマイケル・チャンだ。試合後のインタビューは全米の覇者クーリエだったり、プレーヤーよりも取り巻きの方が注目される時代になってきた。
明日のフェデラー vs ナダル戦が見逃せない。もう一度、フェデラーに勝せてやりたい。
Wednesday, 22 January 2014
神田の「大越」
仕事が終わり、神田で4時過ぎに解放された。今日は風が冷たく、温まって帰りたい。どこかで一杯と思い、迷わず「大越」に向かった。大越はガード下の居酒屋だ。早い時間から空いているとは知っていたが、行くと既に大入り満員だった。半分以上の客はもう出来上がっている・・・ということは3時過ぎから飲み始めているようだ。この人たちは一体どういう人達なのだろう。
早速大瓶500円のビールと、350円の虎フグを頼む。店の人は国技館で見た人と同じ粋だ。きびきびして客が一人でも飲める雰囲気を大事にしているのが伝わって来る。中々一朝一夕には出来ない雰囲気作りだ。
通されたのは1人客のテーブルだった。最初は年配者が1人で飲んでいた。次第に混み出し1時間ぐらい経った頃か、横にいた人が堪らず向かいの人に声を掛け話し始めた。やはり飲むと誰もが人恋しくなる。神田の居酒屋は居心地がいい。
早速大瓶500円のビールと、350円の虎フグを頼む。店の人は国技館で見た人と同じ粋だ。きびきびして客が一人でも飲める雰囲気を大事にしているのが伝わって来る。中々一朝一夕には出来ない雰囲気作りだ。
通されたのは1人客のテーブルだった。最初は年配者が1人で飲んでいた。次第に混み出し1時間ぐらい経った頃か、横にいた人が堪らず向かいの人に声を掛け話し始めた。やはり飲むと誰もが人恋しくなる。神田の居酒屋は居心地がいい。
Tuesday, 21 January 2014
北朝鮮と康明道
2か月前に北朝鮮でNO.2と言われた張成沢が処刑された。事の真相は定かではないが、金正恩の奥さんがポルノビデオに関係したとか、長男の金定男に送金したとか、色々取沙汰されている。ただ小さい時から世話になった叔父さんを、いとも簡単に殺してしまうのは凄いことだ。処刑も機関銃や迫撃砲で跡形ないように処分されたとか、尋常ではない。
ブックオフで買った康明道著「北朝鮮の最高機密」は、とても面白い本だ。著者は北朝鮮の元幹部、中国出張中に逃亡したと疑惑が流れ、驚いた本人が脱北して書いた。本は全て実名で赤裸々に当時の北を暴露している。表現も豊かで、例えば初めて見た韓国の女性を「氷の上に玉を転がすようなイントネーション」と評価していたり、金正日は「側近に対しては全副の信頼を寄せるが、側近の力が大きくなり過ぎると見ると、ばっさりと除去してしまう」など、現在でも通じるような話が彼方此方にある。とても20年前の本とは思えない。
当時の金正日時代から、忠節を誓った同志をいとも簡単に粛清する風土はあったようだ。また事ある度に日本製品の炊飯器や暗号器などを取り寄せては取り巻きに配っていた。築地の生魚もそうだが、結構日本とのルートはある。それにしても、当時崩壊すると言われていた北は強かだ。
ブックオフで買った康明道著「北朝鮮の最高機密」は、とても面白い本だ。著者は北朝鮮の元幹部、中国出張中に逃亡したと疑惑が流れ、驚いた本人が脱北して書いた。本は全て実名で赤裸々に当時の北を暴露している。表現も豊かで、例えば初めて見た韓国の女性を「氷の上に玉を転がすようなイントネーション」と評価していたり、金正日は「側近に対しては全副の信頼を寄せるが、側近の力が大きくなり過ぎると見ると、ばっさりと除去してしまう」など、現在でも通じるような話が彼方此方にある。とても20年前の本とは思えない。
当時の金正日時代から、忠節を誓った同志をいとも簡単に粛清する風土はあったようだ。また事ある度に日本製品の炊飯器や暗号器などを取り寄せては取り巻きに配っていた。築地の生魚もそうだが、結構日本とのルートはある。それにしても、当時崩壊すると言われていた北は強かだ。
Monday, 20 January 2014
仕事以外に何か一つ
先日ある元大手メーカーの人から面白い話を聞いた。彼は工場一筋の人だった。右に行けと言われれば右、左と言われれば左の典型的な企業戦士であった。忙しい時には1日20時間近くも職場にいた。勿論週末も出勤し、仮眠しては職場に戻る典型的な職員だった。
その彼が50代に差し掛かった時、体調の異常を感じた。会社の医務室に行くと、医者から「仕事以外に何かやりなさい」と言われた。そして始めたのが英会話だった。出張はあったが、改めて外人先生と向かい合って始める外国語は大変だった。言葉を選び、汗だくの授業は緊張の連続だっという。お蔭でそのレッスン時間は全てを忘れ、英会話に没頭したという。正に先生の意図した治療だった。
暫くして彼は体調も戻り元気になった。「それが無ければ、あの時自分はおかしくなっていた」と回顧する。人は気が付かないうちに歯車になり、その変化に周囲は気が付かない。精々奥さんが愚痴るだけなので、況や自覚するのは難しい。話を聞いていて、遂彼に「その先生に感謝しろよ!」と言ってしまったのだ。
その彼が50代に差し掛かった時、体調の異常を感じた。会社の医務室に行くと、医者から「仕事以外に何かやりなさい」と言われた。そして始めたのが英会話だった。出張はあったが、改めて外人先生と向かい合って始める外国語は大変だった。言葉を選び、汗だくの授業は緊張の連続だっという。お蔭でそのレッスン時間は全てを忘れ、英会話に没頭したという。正に先生の意図した治療だった。
暫くして彼は体調も戻り元気になった。「それが無ければ、あの時自分はおかしくなっていた」と回顧する。人は気が付かないうちに歯車になり、その変化に周囲は気が付かない。精々奥さんが愚痴るだけなので、況や自覚するのは難しい。話を聞いていて、遂彼に「その先生に感謝しろよ!」と言ってしまったのだ。
Saturday, 18 January 2014
ノルマンディーの戦事博物館
「館長が裁判所の前に舞い降りた!」という記事があった。何のことかと思いきや、フランスのノルマンディー地方の聖母教会(Sainte-Mère-Église)で、近隣博物館の館長が不正を働き裁判所に呼び出されたらしい。この教会は連合軍のノルマンディー上陸の前夜、アメリカ軍の空挺部隊が落下した際に、一人の落下傘が教会の屋根に引っ掛かった有名な教会だ。その物語は映画「史上最大の作戦(The Longest day)」でも紹介されているが、教会に引っ掛った兵士を除き、殆どの落下傘兵が地上に降り立つ前に命を失った有名な場所である。現在も教会の屋根にはパラシュートを付けた人形を吊るし当時を忍んでいる。
フランスはノルマンディー上陸から始まる第2次大戦の主戦場であった。各地には地下要塞、トーチカ、残骸、そしてドイツ軍が放置した武器などが放置され、それを集めた博物館が今でも残っている。歴史マニアにはたまらないが、それらを紹介したガイドブックも出ており、第1次と第2次大戦別の国別博物館を紹介している。因みにフランスは圧倒的に多く、例えば第2次対戦の博物館だけでも156か所もある。これはベルギーの23ヶ所、ドイツの5ヶ所に比べ圧倒的に多い。
以前ベルギーのアルデンヌの森にある博物館(と言ってもバラック建物)を訪れると、米軍が残した薬莢を1ユーロで売っていたことがあった。本物かどうかは別にして、書斎の戦記コーナーに並べると色合いが増すのである。
フランスはノルマンディー上陸から始まる第2次大戦の主戦場であった。各地には地下要塞、トーチカ、残骸、そしてドイツ軍が放置した武器などが放置され、それを集めた博物館が今でも残っている。歴史マニアにはたまらないが、それらを紹介したガイドブックも出ており、第1次と第2次大戦別の国別博物館を紹介している。因みにフランスは圧倒的に多く、例えば第2次対戦の博物館だけでも156か所もある。これはベルギーの23ヶ所、ドイツの5ヶ所に比べ圧倒的に多い。
以前ベルギーのアルデンヌの森にある博物館(と言ってもバラック建物)を訪れると、米軍が残した薬莢を1ユーロで売っていたことがあった。本物かどうかは別にして、書斎の戦記コーナーに並べると色合いが増すのである。
Friday, 17 January 2014
オーストラリアの猛暑
オーストラリアオープンテニスが始まった。連日の暑さで試合が中断するなど、今年の暑さは特別らしい。42度になったというが、コートの照り返しは凄いので、50度近くあるのではないだろか。昨日はアンディー・マレーの試合があったが、体力温存か、元々ゆったりしたプレースタイルがこの日は更にスローに見えた。
シンガポールに駐在していた頃、オランダ倶楽部(Hollandse club)で良くテニスをした。最初は慣れない暑さに、1時間ほどプレーするとフラフラになった。それが2-3ヶ月も経つと南国の暑さにも体が慣れ、2時間でも3時間でも動き回れるようになった。秘訣はダラダラやることだ。ボールを追いかける時以外は、走らないことが肝心だ。
明日は錦織と奈良の3回戦、選手の敵はまず暑さ対策だ。今年は誰が勝つのだろうか、後半戦が楽しみだ。
シンガポールに駐在していた頃、オランダ倶楽部(Hollandse club)で良くテニスをした。最初は慣れない暑さに、1時間ほどプレーするとフラフラになった。それが2-3ヶ月も経つと南国の暑さにも体が慣れ、2時間でも3時間でも動き回れるようになった。秘訣はダラダラやることだ。ボールを追いかける時以外は、走らないことが肝心だ。
明日は錦織と奈良の3回戦、選手の敵はまず暑さ対策だ。今年は誰が勝つのだろうか、後半戦が楽しみだ。
Thursday, 16 January 2014
国技館の相撲
初めて大相撲を見に行った。国技館には、十両の取り組みが始まった2時過ぎから入った。普段見ない相撲の世界、退屈かと思いきや、あっという間に4時間が過ぎてしまった。
まず力士も沙流ことながら、館内の雰囲気が良かった。御茶屋の衆が土産を運んで来るが、皆頭を短く刈りやせ細った職人風である。国立劇場や歌舞伎座で見たようなキリッとした顔立ちが格好いい。呼び出しや行司も品がある。また客層がいい。銀座のママさんらしき女性を同伴する紳士は、皆お洒落をしている。観客は焼き鳥を肴に酒を飲みながら、適当に周りと話し観ている。畏まった処がなく、正に江戸の庶民の世界であった。
そして肝心の力士だが、「デブで頭を脂で固めた裸の男」の評価とは裏腹に、スポットが当たると美しかった。今日は学生上がりの遠藤が土俵際で勝ったし、今場所横綱を狙う稀勢の里も勝った。モンゴル、ブルガリアなどの外人が結構多く、小柄の日本人力士が果敢に向かう姿が印象に残った。灯台下暗しとはこのこと、今更だが日本の伝統文化にビックリした。
まず力士も沙流ことながら、館内の雰囲気が良かった。御茶屋の衆が土産を運んで来るが、皆頭を短く刈りやせ細った職人風である。国立劇場や歌舞伎座で見たようなキリッとした顔立ちが格好いい。呼び出しや行司も品がある。また客層がいい。銀座のママさんらしき女性を同伴する紳士は、皆お洒落をしている。観客は焼き鳥を肴に酒を飲みながら、適当に周りと話し観ている。畏まった処がなく、正に江戸の庶民の世界であった。
そして肝心の力士だが、「デブで頭を脂で固めた裸の男」の評価とは裏腹に、スポットが当たると美しかった。今日は学生上がりの遠藤が土俵際で勝ったし、今場所横綱を狙う稀勢の里も勝った。モンゴル、ブルガリアなどの外人が結構多く、小柄の日本人力士が果敢に向かう姿が印象に残った。灯台下暗しとはこのこと、今更だが日本の伝統文化にビックリした。
Wednesday, 15 January 2014
人を変える冬の寒さ
寒い日が続く。朝晩の犬の散歩が辛い季節だ。明日は東京でも雪が散らつくという。昔から一年で一番寒い日だ。そんな時、バルトの生活を思い出す。
寒いと人はどうなるのだろう?以前このブログでも書いたが、まずベットから出たくなくなる。外はまだ暗い、するとその温かさから出たくなくなる・・・それが高じると脳が「まだ夜だ!」のシグナルを送り、延々と寝ってもいいのだという天の声が聞こえる。これが冬眠モードの始まりである。動物ばかりでなく、人間も暗い冬は寝続けることが出来るのである。
この誘惑はややもすれば死との隣り合わせである。事実自殺率のトップは、国では1位グリーンランド、2位リトアニア、4位カザフスタン・・・、日本では1位秋田県、2位青森県、3位岩手県・・・と寒い地域が圧倒的に多い。冬は人の希望を奪う。外に出れず出たところで誰も居ない・・・通りすがりの人はそそくさと家路を急ぐ。バス停で待っていてもお互い話すこともなく、只管足踏みを続けながらバスを待つ。とても他人に笑顔を返す余裕はない。耐えて今日を生きることが精一杯だからだ。人々は一見寡黙だが、かといって春になっても陽気になれる筈もない。ノリが悪く笑顔がない、そんな人になっていく。冬の寒さは人を変える。
寒いと人はどうなるのだろう?以前このブログでも書いたが、まずベットから出たくなくなる。外はまだ暗い、するとその温かさから出たくなくなる・・・それが高じると脳が「まだ夜だ!」のシグナルを送り、延々と寝ってもいいのだという天の声が聞こえる。これが冬眠モードの始まりである。動物ばかりでなく、人間も暗い冬は寝続けることが出来るのである。
この誘惑はややもすれば死との隣り合わせである。事実自殺率のトップは、国では1位グリーンランド、2位リトアニア、4位カザフスタン・・・、日本では1位秋田県、2位青森県、3位岩手県・・・と寒い地域が圧倒的に多い。冬は人の希望を奪う。外に出れず出たところで誰も居ない・・・通りすがりの人はそそくさと家路を急ぐ。バス停で待っていてもお互い話すこともなく、只管足踏みを続けながらバスを待つ。とても他人に笑顔を返す余裕はない。耐えて今日を生きることが精一杯だからだ。人々は一見寡黙だが、かといって春になっても陽気になれる筈もない。ノリが悪く笑顔がない、そんな人になっていく。冬の寒さは人を変える。
Monday, 13 January 2014
石打丸山のスキー
今年の初滑りに、越後湯沢の石打丸山へ行った。東京から新幹線で1時間ちょっと、便利になったものだ。トンネルを抜けると晴れている。車中から歓声が上がる。例によって行き付けのレンタルスキー屋で板を借り、スキー場まで送ってもらう。
この季節にしては珍しく快晴、無風の絶好のコンディション。昼から気温が上がり雪も緩んできたが、気温も低いので雪質は良好だ。眼下の下界を目指して一気に降りる。適度に1時間半ほど滑り休憩を取る。ビールと焼きたてもハンバーガーの何と旨いことか。
午後2時を過ぎ、少し早かったが山を下りた。そして例によってロープ‐ウェー駅の温泉に浸かり、蕎麦や「しんばし」の暖簾をくぐる。ここは蕎麦も沙流ことながら、高千代酒造の「うまい助」を置いてる。今回のスキーも、実はこの酒を飲むのが半分楽しみで来たようなものだ。原酒だが奥が深くとても美味い。白菜の漬物も腰があり東京のそれとは違う。昔H君と三俣の民宿で食べた野沢菜を思い出した。いい気持になって外に出ると小雪が舞い始めていた。明日はこの分だと雪かな?笹団子を買い、スキーヤーで賑わう越後湯沢駅を後にしたのである。
この季節にしては珍しく快晴、無風の絶好のコンディション。昼から気温が上がり雪も緩んできたが、気温も低いので雪質は良好だ。眼下の下界を目指して一気に降りる。適度に1時間半ほど滑り休憩を取る。ビールと焼きたてもハンバーガーの何と旨いことか。
午後2時を過ぎ、少し早かったが山を下りた。そして例によってロープ‐ウェー駅の温泉に浸かり、蕎麦や「しんばし」の暖簾をくぐる。ここは蕎麦も沙流ことながら、高千代酒造の「うまい助」を置いてる。今回のスキーも、実はこの酒を飲むのが半分楽しみで来たようなものだ。原酒だが奥が深くとても美味い。白菜の漬物も腰があり東京のそれとは違う。昔H君と三俣の民宿で食べた野沢菜を思い出した。いい気持になって外に出ると小雪が舞い始めていた。明日はこの分だと雪かな?笹団子を買い、スキーヤーで賑わう越後湯沢駅を後にしたのである。
Friday, 10 January 2014
ゴッホの耳切事件
先月のル・ポアン誌に、ゴッホが耳を切った新説が紹介されていた。ゴッホは125年前の12月23日に、南仏のサン・レミ・ドゥ・プロバンスで自身の耳を切った。その自画像は有名な一枚だが、一体何が原因だったのか?
通説では、一緒に暮らしていたゴーギャンと絵のことで口論になったと言われている。しかし彼は切った耳たぶを売春婦に贈ったことから、新説の一つはその女を巡っての2人の争いだ。ゴッホはその意地を見せんがために事に至ったという。もう一つはゴーギャンが切り付けたという説だ。ゴッホは絵具を拡げる鉛、ヒ素、カドミウムなどの毒を持っていたので、ゴーギャンはそれを恐れたという。そのためゴーギャンはサーベルを持っていたという。サーベルは後に川に捨てられた。
ところでゴッホが切った耳は左であった。ところが自画像の包帯は右耳である。この理由は色々調べてみても結局分からなかった。これを題材にしたのが、ジェフリー・アーチャーの「ゴッホは欺く(False Impression)」である。左右反対の偽物を作り、犯人をまんまと騙すストーリーだ。ゴッホには謎が多く、それがまた絵画の魅力にもなっている。
通説では、一緒に暮らしていたゴーギャンと絵のことで口論になったと言われている。しかし彼は切った耳たぶを売春婦に贈ったことから、新説の一つはその女を巡っての2人の争いだ。ゴッホはその意地を見せんがために事に至ったという。もう一つはゴーギャンが切り付けたという説だ。ゴッホは絵具を拡げる鉛、ヒ素、カドミウムなどの毒を持っていたので、ゴーギャンはそれを恐れたという。そのためゴーギャンはサーベルを持っていたという。サーベルは後に川に捨てられた。
ところでゴッホが切った耳は左であった。ところが自画像の包帯は右耳である。この理由は色々調べてみても結局分からなかった。これを題材にしたのが、ジェフリー・アーチャーの「ゴッホは欺く(False Impression)」である。左右反対の偽物を作り、犯人をまんまと騙すストーリーだ。ゴッホには謎が多く、それがまた絵画の魅力にもなっている。
Tuesday, 7 January 2014
シューマッハのスキー事故
ドイツのメルケル首相が、休暇中にスキーで腰を負傷したという。どこかと調べてみると、スイス南部のエンガルディン(Engardine)という村であった。聞いたことはないが、有名なサンモリッツの近くだった。スキーはスキーでもクロスカントリースキーであった。やった人なら分かるが、慣れないと1mの段差も怖い。何故ならエッジが効かないので曲ることが出来ないからだ。
スキーの事故と言えば、ちょっと前のカーレーサーのシューマッハ(Schumache)の方が大きな話題だった。こちらはフランスのスキー場、スピードを出し過ぎたらしい。起きるべくして起きた事故だったようだが、幸いに一命を取り留めたようだ。連日グルノーブルの病院にはマスコミが殺到し、家族は静かにして欲しいという記事が載っていた。彼の頭にはカメラが付いていて、既にY‐Tubeでその映像が出ている。
ともあれ、危険もあるがスキーの季節だ。今週末は3連休だ、一度滑りに行こう!
スキーの事故と言えば、ちょっと前のカーレーサーのシューマッハ(Schumache)の方が大きな話題だった。こちらはフランスのスキー場、スピードを出し過ぎたらしい。起きるべくして起きた事故だったようだが、幸いに一命を取り留めたようだ。連日グルノーブルの病院にはマスコミが殺到し、家族は静かにして欲しいという記事が載っていた。彼の頭にはカメラが付いていて、既にY‐Tubeでその映像が出ている。
ともあれ、危険もあるがスキーの季節だ。今週末は3連休だ、一度滑りに行こう!
Sunday, 5 January 2014
18ホールの起源
テリー伊藤のゴルフ薀蓄をもう一つ。それは「どうして18ホール?」である。これもセント・アンドリュースが起源らしい。
もともとは12ホールだった。その時は10ホールを2回廻り戻ってくる22ホールだった。その後10ホールを8ホールにしたので18ホールになったという。セント・アンドリュースは、このモデルになったオールドコースを含めて今では5つの18ホールがあるが、海に沿って行って帰る横長には変わりない。その他諸説あり、ポケットに忍ばせるウイスキーを各ホール1杯づつ飲むと、18ホールで飲み切るというが、これはやや怪しい。
ふと思ったのは、冬の日照時間だ。この季節、日の出は8時45分、日没は16時45分、つまり日照時間は7時間だ。このため朝家を出てクラブでプレーするのはせいぜい5時間ちょっとである。ちょうどスルーで18ホールを廻ることが出来る時間である。ともあれ200年近くかけて今の形が出来上がった。
もともとは12ホールだった。その時は10ホールを2回廻り戻ってくる22ホールだった。その後10ホールを8ホールにしたので18ホールになったという。セント・アンドリュースは、このモデルになったオールドコースを含めて今では5つの18ホールがあるが、海に沿って行って帰る横長には変わりない。その他諸説あり、ポケットに忍ばせるウイスキーを各ホール1杯づつ飲むと、18ホールで飲み切るというが、これはやや怪しい。
ふと思ったのは、冬の日照時間だ。この季節、日の出は8時45分、日没は16時45分、つまり日照時間は7時間だ。このため朝家を出てクラブでプレーするのはせいぜい5時間ちょっとである。ちょうどスルーで18ホールを廻ることが出来る時間である。ともあれ200年近くかけて今の形が出来上がった。
Saturday, 4 January 2014
ゴルフホールの起源
新春の初打ちゴルフで御殿場に行った。雪の被る富士山をに向い、今年の願いを込めてフルスィングした。新調したヤマハのインプレスが良く飛んだ。ただ物凄い人だった。昨年までは閑散としていたゴルフ場が、アベノミクスで息を吹き返してきた。
帰って来て反省会を披く。やはり問題はパットだ。3パットしているようでは中々スコアが纏まらない。もう少しホールが大きければ入ったのに・・・悔いることばかりだ。そのホールの大きさだが、テリー伊藤の雑学書を読んでいたら、起源はセントアンドリュースにあるらしい。元々はTショットのボール位置は、前のホールの穴から取ってきた砂を盛って作っていた。ラグビーのゴールキックで一昔までやっていたあれだ。そのため、高くしようと砂を取るあまり、前のホールが段々大きくなってしまった。結局穴に水道管を埋めて、それ以上砂を取らないことにしたらしい。その水道管の幅4.25インチが、現在のホールの大きさになっているという。
確かにビール瓶では小さすぎるし、トイレットペーパーでは大きすぎる。思えばちょうどいい大きさだ。
帰って来て反省会を披く。やはり問題はパットだ。3パットしているようでは中々スコアが纏まらない。もう少しホールが大きければ入ったのに・・・悔いることばかりだ。そのホールの大きさだが、テリー伊藤の雑学書を読んでいたら、起源はセントアンドリュースにあるらしい。元々はTショットのボール位置は、前のホールの穴から取ってきた砂を盛って作っていた。ラグビーのゴールキックで一昔までやっていたあれだ。そのため、高くしようと砂を取るあまり、前のホールが段々大きくなってしまった。結局穴に水道管を埋めて、それ以上砂を取らないことにしたらしい。その水道管の幅4.25インチが、現在のホールの大きさになっているという。
確かにビール瓶では小さすぎるし、トイレットペーパーでは大きすぎる。思えばちょうどいい大きさだ。
Friday, 3 January 2014
ダイワハウスのCM
正月は家でゴロゴロ、朝からTVを見る。今日は箱根駅伝、朝起きたらもうスタートしていた。そんな中、やたらにCMが多いのが気になる。中には一体何の宣伝何なのか、さっぱり分からないものも多い。かと思えば、「そんな訳ないじゃない!」と思うものもある。
典型的だったのはダイワハウスの新しいCMだ。奥さんが仕事でヨーロッパに行く。その留守中、管理職と思われる亭主がカラオケや居酒屋など、独身生活を楽しんでいる。暫くして奥さんが帰って来ると、男は冷蔵庫から冷凍したサンタクロースを出して(お疲れ様の)プレゼントをする、といったストーリーだ。美しく纏めてはいたが、長年のサラリーマン生活でこんな男は見たことがない。
1度や2度はいいが、こんなことが続けばいい加減頭に来るのが落ちだ。題して「ここで一緒に」というテーマらしいが、奥さんのいない家なんて売れる訳がない。
Thursday, 2 January 2014
大晦日のカウントダウン
大晦日は外に出るのも寒いと、自宅で紅白歌合戦を楽しんだ。ただ若い人は元気だ。この時とばかし、カウントダウンのコンサートや初詣に出かける。やはり新しい年に賭ける意気込みは違う。
そのカウントダウンだが、起源について面白い記事があった。それはル・ポアン誌にの妖精伝説の作者、ピエール・デュボア氏(Pierre Dubois)の話だ。場所はベルギーとドイツ国境のアルデンヌの森、古の頃から大晦日は古き悪習を追い払い、新しい季節を迎える習わしがあったという。それが今に受け継がれ、子供達はガレットと呼ばれるお菓子を食べ、若者はラッパやクラクションを鳴らす風習になっているという。
今年も世界各地で花火が打ち上げられ、ブラジルのリオでは2百万人、南アフリカのヨハネスブルグでも、マンデラ大統領の喪が明けないのに15万人が繰り出したらしい。一方フランスではその騒ぎで1000台を超える車が被害に会い、3人が死亡したという。昔からシャンゼリゼに多くの人が集まり大騒ぎする街だ。ともあれ希望に満ちた2014年が始まったのだ。
そのカウントダウンだが、起源について面白い記事があった。それはル・ポアン誌にの妖精伝説の作者、ピエール・デュボア氏(Pierre Dubois)の話だ。場所はベルギーとドイツ国境のアルデンヌの森、古の頃から大晦日は古き悪習を追い払い、新しい季節を迎える習わしがあったという。それが今に受け継がれ、子供達はガレットと呼ばれるお菓子を食べ、若者はラッパやクラクションを鳴らす風習になっているという。
今年も世界各地で花火が打ち上げられ、ブラジルのリオでは2百万人、南アフリカのヨハネスブルグでも、マンデラ大統領の喪が明けないのに15万人が繰り出したらしい。一方フランスではその騒ぎで1000台を超える車が被害に会い、3人が死亡したという。昔からシャンゼリゼに多くの人が集まり大騒ぎする街だ。ともあれ希望に満ちた2014年が始まったのだ。
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