Thursday, 5 December 2013

パリの娼婦

フランス議会で、買春を行った際に課金が科されることが決まった。画期的だという一方で、非現実的だという意見の賛否両論だ。買った客は1500ユーロ(約21万円)の罰金義務が決まった。

(筆者はその道の専門家ではないが)フランスはかねがね鷹揚な国だ。今回も娼婦を客の暴力から保護するのが目的らしい。そのため普通にお金を払い交渉の結果合意に至るのは、対象になるか疑わしい。ル・ポアン誌によれば、フランスの娼婦は2~4万人、多くはパリに住んでいて、国籍はルーマニア人、中国人、ナイジェリア人、ロマ人など、外人が8割を占めるという。この道に入った動機も様々で、中国人は親元に送金するため、ナイジェリア人になると親から売られ、リビアの軍隊で娼婦として働いた後、フランスに流れてくるという。平均年齢は14歳から42歳だ。

一口に娼婦と言ってもピンキリだ。裸一貫で始めると、場代が掛からないのは森の中だ。有名なブーローニュの森は、夜になると突然車の前に飛び出して来る。着ていたマントをパッと開き、裸を見せるから気を付けなくてはならない。交渉が成立すると森の中で事に至るが、最後になってホモだと分かったりトラブルは尽きない。また一財産築いた娼婦は車とアパートを持つ。バンドーム広場などに止まっている車は、その手のキャリアだ。このため安全だが、値段と年齢が高いと言われる。ともあれ、フランスの事、そう簡単には社会は変わらないだろう。

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