京葉工業地帯に行った帰り船橋に寄ってみた。最近はフナッシーで有名になった町だ。フナッシーの縫ぐるみに入っている人は、長年芸を独自で磨いてきたという。素人には大して代わり映えしないキャラクターだが、熾烈な競争があるようだ。
その船橋だが、ゴルフ場以外はさして思い浮かべるものもない。ただここは工業地帯に通う人々の基地、今でいう城下町である。また、隣の駅の蘇我から内房線と外房線が分かれるのも面白い。外房は勝浦、銚子など魚のメッカに繋がっている。九十九里の広大な浜もあり、その起点が蘇我である。
ぶらっと寄った船橋の駅近くに、70歳を超える夫婦が永年やっている店があった。地酒を頼むと、鴨川の海神(カイジン)があるという。アルコール度が高いので、隣の人に2杯飲んだら腰を抜かしたので気を付けろと言われた。珍しい鯖の燻製を肴に、その酒を飲むと久々にグッとくるものがあった。甘く円やかでコクがあり、素晴らしかった。以前新潟の湯沢で飲んだ「うまいの助」以来だ。ご主人曰く、この酒を卸しているのは内だけだと。また寄ってみたい店だった。
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