Monday, 11 November 2013

風に吹かれて

風には敏感だ、といっても風見鶏ではない。テニスをやっているので、風を味方に付ける必要がある。土曜日は11度と寒いく、北風が吹き昼から雨雲に覆われ暗い日中だった。一転して日曜日には南風、気温も上がったが強風でテニスには不向きだった。ロビングを上げると、ボールは追い風では流されるし、向かい風では死んでしまう。連日、目まぐるしく風向きが変わるのに翻弄されたが、これに慣れるのもテニスである。全てはボールをコントロールすることから始まるからだ。

風に纏わる話は多い。その一つが、竹中平蔵さんの「竹中式マトリクス勉強法」だ。竹中さんは若い頃から論客だったが、相変わらずずばっと本質を突くセンスは一流だ。彼はアリスこと谷村新司さんのファンで今でもコンサートに欠かさず行くという。本でも最後の締めに谷村さんの言葉を引用している。それは「鳥は向かい風の中、飛び立つ」で、彼の戦う気持ちが出ていた。

古くは、ボブ・ディランの「風に吹かれて(Blown' The Wind)」の歌も有名だ。当初は反戦歌だったが、焦燥感に覆い尽くされた時に、気が付けば頬を撫でる風だけが吹いているという歌だ。風に吹かれながら、「答えは風の中にある・・・」と続く。風はないに越したことはないが、そう!風あっての人生だ。



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