TVを点けたら、松岡修造の「炎の体育会」をやっていた。小学生にテニスを特訓する番組で、ついつい見入ってしまい、最後は貰い涙してしまった。
松岡は慶應の幼稚舎からテニスを始めたお坊ちゃんだ。お父さんは東映社長、かつてのデ杯選手だったが、社業に専念するため、卒業後テニスから遠ざかったという。その子供が、慶応高校から柳川商業に移った時の心境はどんなものだっただろう。単に松岡の「テニスが強くなりたい!」の一心が、親の反対を押し切った。今でもこうして子供たちを本気で叱咤するのは、こうした自身の体験があったからこそだ。
松岡の話し方は厳しいが、とても優しいものがある。そして純粋で、人を包み込む温かさがある。レッスンを見ていると、ある程度走らせておいて、苦しくなった頃を見計いペースを上げて限界まで追いやる。続けるかは子供に選択させ、子供が殻を破ったところで両親にバトンタッチする。中々上手いなと思う。確かに勝負は疲れが出てた頃に始まる。やはり勝って初めて見えてくる世界がある。それを知って欲しいのだろう。
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