Saturday, 26 October 2013

ミッドウェー海戦

決して戦争オタクとは言われたくないが、年を重ねるにつれ、DNAは隠しようがなくなってきた。柳田邦男の「零戦燃ゆ」を夢中で読み漁る内に、ミッドウェー海戦が出てきた。真珠湾から優勢だった日本が、一瞬にして空母4隻と飛行機200機以上を一挙に失った歴史の転換点だ。

もしもあの時、最初の通り魚雷を装着していれば、南雲司令長官でなく他の指揮官だったら、と何度思ったのは私一人ではないだろう。最近読んだ本でも、ベストセラーの「永遠0(ゼロ)」、「淵田美津雄自叙伝」、ケン・フォーレットの「Winter of the world」などにも出てくる。永遠のゼロの作者は、南雲は実践経験がない人だと言うし、真珠湾の飛行隊長だった淵田はズバリ指揮官の資質に欠けていたと酷評している。またケン・フォーレットはひょっとして映画「Midway」を見て書いた?と思うほど、正確に定説を再現していた。

仮にミッドウェー海戦で勝利を得ても、その後の物量で凌駕されていたと考えるか、この勢いで和平に持ち込んだか、それは分からない。ただこの一戦を境に日本は敗戦の道を進み始め、結果として多くの人が命を失ったことは事実だ。今日満員電車に埋め込まれるのも、高いお金を払ってゴルフするのも、果ては満州という大きな国土を失ったからかも知れない・・・とは思わないが、今更ながら悔いても悔いてもお釣りが来る一戦だった。

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