Thursday, 24 October 2013

クラーク博士の喝

秋の札幌を訪れた。14度と東京の服装ではやや肌寒く、既に冬の気配がした。道庁から北大の構内にかけて散歩してみた。秋の薄い日差しの中、ポプラ並木の紅葉が美しかった。

構内にはクラーク博士の銅像があった。我々にとっては、「少年よ、大志を抱け!(Boys, be ambitious!)」の言葉で有名な人だが、調べてみるとたった8か月しか北大にいなかったようだ。そんな人が創業者のように、語り継がれてることに何か不自然なものを感じた。また学生を前に、本当にそう言ったかどうかも怪しい。

北海道、取り分け札幌は昔から役人が多いところだ。加えて長い冬は人を家の中に閉じ込めるので、決してチャレンジ精神に富んでいるとは言い難い土地柄である。因みに電力会社は全部で沖縄を入れ10社あるので、これを比較すると土地柄が分かる。南の九州、中国、四国の会社は、東電、関電に習おうとキャッチアップ精神が旺盛だ。それに反し、北陸と北海道は慎重というか保守的というか、話していてどうもノリが悪い。北海道の人を悪く言うつもりはないが、そんな人たちを見てクラーク博士は喝を入れたくなったのではないか?先の言葉の意味も本当は、「君たち、もっと覇気を持って!」だったのではないか?構内を歩いていてそんな気がしてきた。

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