Tuesday, 22 October 2013

特定機密保護法案を巡って

特定機密保護法案の議論が熱を帯びている。確かに今まで何もなかったこと自体が驚きだ。マスコミは、「国民の知る権利が脅かされるのは問題だ」と反論する。戦時中の言論統制と重ねる人が多いからだ。勝っていたと思った戦争が、一転して戦争が終われば「私達を騙しておいて・・・」という記憶が生々しい。

一方で情報が何でも公開されるとどうなるのか。今の全国学力テストがその典型的な例だ。試験はやったが、多くの県で公開を拒んでいるという。傍から見ていて、一体何のための全国試験だったのかと思う。点数が低ければ頑張ろうと思えばいいし、何を尻込みしているのだろう。人は何でも知りたいと主張するが、自分の都合が悪くなると急に尻込みする。それは何も政治家に限ったことではない。

裁判員制度もそうだった。民間から選ばれた裁判員が犯罪者を裁く立場に付くと、多くに人が心や体調を崩したと聞く。本音は「出来れば聞かないで済むならそうしたい」だ。とても難しいが、日本人は人と向かい合うのに慣れていない。保護法案は輸入物である。それを咀嚼する強さがないと、何も始まらない・・・。

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