随分前になるが、会社の後輩から電話があり、今度パリに出張で行くんですよ!と連絡があった。彼は大の競馬好き、ついては競馬場を見たいという。私は馬には乗るが、競馬は全くの門外漢だった。ただ下見と称して、近くのロンシャン競馬場に行ってみた。
休日だったか、次から次へと出走するレースが行われていた。華やかな紳士淑女とは無縁の草競馬だ。試しに馬券なるものを買ってみた。確か当時の10フラン(200円)だったか、簡単に買えて庶民の娯楽といった印象だった。そのロンシャンで、今年も凱旋門賞(Prix de l'Arc de Triomphe)が拓かれ、日本から出場したオルフェーブルが2着に入った。2400mの長丁場、中々勝てない鬼門だそうだ。現地まで出向き残念がっていた人がいたが、最高峰の大会らしい。それにしても地球の反対側に馬を運ぶだけでも、どれだけお金が掛かかることやら・・・。
ロンシャンはブーローニュの森にある。近くに小さな滝もある散策地である。またパリ市の北にはシャンティー競馬場もある。こちらはミシュランの3つ星が付いているお城に隣接している。コンデ伯の美術品と、屋内で馬のショーが見れる厩舎は高級感に溢れている。ランブイエやフォンテンブローの森では、馬の遠乗りが楽しめる。この辺は馬と身近な環境に溢れ、羨ましい限りだ。
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