Friday, 6 September 2013

半沢直樹とバブル

TVドラマの「半沢直樹」の視聴率が高いというので早速観てみた。銀行員とは思えぬ捨て台詞は迫力があった。その倍返しは流行語になりそうだ。正義感がある半沢課長が、相手が常務だろうが誰であろうが、まるで検事のように正していく。本当にこんなこと出来るのだろうかと思ってしまうがそこはドラマだ。

銀行をテーマにしたTVドラマは、どちらかというと今までは銀行が悪者だった。それに比べ、正義感溢れる半沢は、視聴者を味方に付けているので受けている。

ついでに、この原点になった池井戸潤著「俺たちバブル入行組」も読んでみた。半沢の就職活動はとても身近だった。バブルの頂点で銀行に入っていればもう40代後半だ。もうすぐ部長になる年頃だが、右肩下がりの日本経済の中、不良債権の回収ばかりやっていた世代である。こうしてTVで取り上げられるようになったのも、長かったトンネルをやっと抜けたからなのだろう。人々の気持ちも、バブルの遺産整理は過去のものになりつつある。

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