Thursday, 26 September 2013

ナポレオンの遺体

友人がパリに行くというので、いろいろ観光スポットを紹介した。その1つが、ナポレオンのお墓があるアンバリッドだ。ちょうどエッフェル塔から見下ろすシャンドマルスの延長線上に見える軍事博物館だ。名立たる当時の勇将に守られた棺は、"フランスの英雄ここに眠る"の威厳がある。

ところが今日、倉田保雄著「ナポレオン・ミステリー」という本を読んでいたら、それが身代わりの遺体だという。本物は英国にあり、偽物の正体はナポレオンの給仕という。詳しくは本に委ねることとして、棺を空けた時に全く別物の衣服、埋葬だったことから発覚したらしい。面白かったのは、偽物が着ていた衣服が、ナポレオンのロシア遠征の撤退の際に、馬車ごと盗まれた物だったという。DNA鑑定を実施すれば判明するのに、英仏両国は事実を封印している。

最初に埋葬されたのがセントヘレナ島だ。調べてみるとアフリカから2600Kmの孤島、正に牢獄だ。更に驚いたのは当時島には、中国人のクーリエが500人も居たという事だった。どうやって何の為に・・・。筆者はジャーナリストらしく、このミステリーの真相を、「髪(=神)のみぞ知る」という言葉で結んでいる。

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