いつぞやこのブログで紹介した仏紙ル・ポアンの<今日は何の日>に、8月20日だったか面白い記事が出ていた。それは1940年8月20日は、トロツキーが暗殺された日だという。トロツキーはレーニンの後継者としてスターリンのライバルであった。そのスターリンの刺客によって、亡命先のメキシコで起きた事件だった。
刺客の名前はラモン・メルカデェといって、トロツキーの秘書に取り入り私邸に近づくようになった。計画から2年、舞台はモスクワ、パリ、NY、メキシコと展開した。何度か彼が出入りする内にトロツキーも気を許し、その隙を狙ってアイスピックで頭を突いたという。たまたま暫く前に読んだ斉藤勉著「スターリン秘録」にも、その事件が紹介されていた。犯人は20年服役して釈放され、祖国で英雄視されたという。
スターリンを支えたのは粛清だ。その本で興味深かったのはレーニンとスターリンの確執である。それはスターリンの故郷のグルジアの独立を力で抑えたのはスターリン自身で、レーニンはそれに反対したという。そのグルジア、世界最古のワインの国でもあり、ソ連にあって唯一のキリスト教国である。以前旅行博でもらったパンフには、岩山が続く荒々しい写真が載っていた。スターリンを生んだ風土、いつか見てみたい。
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