興味深かったのは、御前会議でポツダム宣言受諾が決ってからの皇居だった。占領下にも拘わらず、そこだけ聖域になっていたのに驚いた。陸軍が玉音放送を阻止しようと、皇居に乱入した場面も良かった。映画「日本の一番長い日」を彷彿させた。またマッカーサーが来て軍備の解除が始まったが、処分されていく飛行機、武器は単に何故か鉄くずに見え空しかった。
主役のマッカーサーやフェラーズ准将役も良かった。しかし日本人女性を演じた初音映莉子という女優は、表情に自信がなく、とてもアメリカ人を相手にする力がなかった。知性もなくミスキャストだった。それにしても、あの時天皇の戦争責任を問うて裁判に掛けられていたら・・・その後の日本はどうなったのだろうと思わせる映画であった。
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