旅も終わりエジンバラに戻ってきた。この季節、エジンバラは音楽祭で賑わっている。友人のM君がミリタリー・タトゥー(Military Tattoo)は是非見るべきだと言っていたのを思い出した。ミリタリー・タトゥーはスコットランド軍楽隊のパレードある。世界から多くの観光客が訪れるので、1年前から予約しているという。誰に聞いても「今頃そりゃ無理だよ」と云われたが、そう言われると逆にファイトが湧いてきた。
夕方、下町で其れらしき怪しげな男に「チケット欲しいんだけど、勿論弾むよ!」と小声で耳打ちする。すると「それはあの男に聞くといい」と次々に仲間を紹介され、結局開演1時間前にチケットをゲットすることが出来た。値段も一人37ポンドの処、50ポンドなので許せた。して9時からの開演に滑り込んだ。
ミリタリー・タトゥーの意味は、軍隊の入れ墨かと思ったら太鼓という。キルトで正装したスコットランド兵がバグパイプで演奏する、それは絵巻物のような美しさであった。曲も御馴染のスコットランド・ザ・ブレーブ、関係なくても血が騒ぐ。観客のお国柄も様々で、地元のイギリス始めアメリカ、カナダ、オーストラリア・・・と大英帝国が続く。スイス人、中国人も多かったが日本人は少なかった。余興にメキシコ、NZ、モンゴル、そして何故か韓国の軍楽隊が友情参加していた。見終わるとナショナリズムが頭を擡げ、ちゃんとした日本の軍楽隊が欲しくなったのだ。
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