フォート・ウィリアムズ(Fort Williams)の町は読んで字の如く、昔はイングランドの駐屯地であった。その関係で昔、近くのグレンコー(Glencoe)の谷ではスコットランド史上に残る大きな事件があった。2年前にそれを知らずに通り過ぎてしまったので、後悔していた。今回は朝早く行っては見たものの、深い霧に包まれていた。
今回訪れて面白いことを発見した。それはその時辛くも生き延びたマクドナルドの末裔の話だった。彼の子孫は200年後の1838年にアメリカに渡り、ハドソン湾株式会社に就職した。そしてインディアンの女性と結婚し12人の子供を儲けた。ただ時はカスター将軍率いる騎兵隊とインディアンの戦いの最中、多くのインディアンが殺されるのを見てきた。親子共々インディアンと結婚、当時の状況をスコットランドと重ねたという。現在モンタナ州のグレーシャー国立公園の湖は、その名を取ってマクドナルド湖というらしい。スコットランド民謡が哀愁に包まれているのは、この事件があるからだ。
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