Thursday, 4 July 2013

ちあきなおみの瞬き

陽が長くなったので夕方から公園を走る。まだ7時過ぎというのに明るいのは有難い。そしてシャワーを浴びビールを用意する。TVを付けると70年代の懐メロをやっていた。誰かと思いきや、ちあきなおみの喝采が始まった。聞き慣れた歌だが、彼女は歌っている間、瞬き(まばたき)をしないのを、今日まで知らなかった。

長年見慣れたり、付き合っていても意外と知らない事は多いものだ。旧友のN君もかれこれ40年近くなる付き合いだが、昔から飲んで騒いで終わりの人だった。ところが暫く前に温泉に行った時、若い頃に好きな人がいたという話を始めた。それ自体はさして驚くことではなかったが、学生時代からおじさんのような風貌だったのでその世界とは無縁の人だと思っていた。それだけに意外だった。

その時思ったのは、「身近な人ほど知っているようで知らないものだ」ということだった。そう思うと、ヒトに奥深いものを感じたのだ。

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