フランスの中部、リムーザン地方はリモージュ焼で有名なリモージュや教会の町ブルジェがある。その中に、オラドゥール・スール・グレンヌ(Oradour-sur-Glane)という小さな村がある。ただ在ったという方が正しい。
時は今から69年前の1944年6月10日、ノルマンジーに連合軍が上陸して間もない頃だった。この村でドイツ軍が住民642人を虐殺した事件が起きた。フランスのレジスタンスの捜索が切っ掛けだったらしい。凄いのは、誰も居なくなり破壊された村を戦後に保存、記憶の劣化を防いでいることだ。一度訪れたことがあったが、さっきまで走っていた車や自転車、電車のレールなど、まるでポンペイの遺跡のようにそのまま残っていた。鉄は赤ちゃびてヒト気はないが、今でも列記とした村である。
9月にここで、独仏の大統領が出席する追悼式が披かれるという。日本と比較するのは適切ではないかも知れないが、いつも過去を直視する姿勢に感心するのだ。
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