Monday, 22 July 2013

オランド夫妻のバカンス

夏休み、バカンスの季節がやっていた。せめて1週間のお盆休みに対して、フランスでは多くの人が1か月を休む。正に高嶺の花である。おそらく誰に聞いても、最も好きな言葉は”バカンス”だろう。1年をこの季節のために生きている、そう言っても過言ではないだろう。

読んで字の如く、バカンスは空白である。どこに行くでもなく、田舎でゴロゴロするのがスタイルだ。強い日差しと低い湿度、田舎だが日本と違うのはどこでもカフェや地元のレストランが有り、都会センスが漂っている。最初の数日は仕事が気になるが、暫くすると短パンでTシャツのラフさがすっかり板についてくる。いつぞや新聞で「お宅拝見」の特集があった。有名人の夏休みの取材だったが、庭のパラソルの下で寛ぐ人々は、とても人間らしく見えた。そして煉瓦の赤と草木の緑、そして海の青さと、どこを切り取っても絵になっていた。

少し前に現閣僚の夏休みが紹介されていた。大統領のオランド夫妻はどうしているかと思いきや、コードダジュールにいた。ブレガンソン(Brégançon)という、ドゴール以来の大統領が滞在する島だった。昔監獄だったところから本人は牢獄だと語っていたが、満更でもなさそうだ。前大統領のサルコジに比べれば質素だ。流石滞在は1週間という。

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