ところで今回の話題になったのは、同伴した夫人が奥さんではなくパートナーだったことだ。フランスではパックス(PACS)と呼ばれる事実婚が多いので珍しいことではない。今や2組に1つは別姓を名乗る事実婚である。知人にもいるが、籍が入っていないことを除けば普通の夫婦である。子供もこのため2人に1人は婚外子だが実子が多い。PACSが広がっているのは、税金が安いのと財産分与の問題らしい。ただゲイ同士のカップルも対象なので、そこまで行くと良く分からない世界になってしまう。
それにしてもフランスは愛に寛大だ。前任のサルコジ氏も大統領在任中に3度目の結婚式を挙げているし、かつてはミッテラン大統領の隠し子も発覚した。そんな時でも、国民は見て見ぬふりをする寛容さがある。カフェではどうやって見つけたと思うほど、必ず男女が向かい合っている。誰もが自由に生きている・・・傍から見るとそんな風に感じるのだ。
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