Thursday, 13 June 2013

砂の女

先日、ひょんなことで安倍公房の「砂の女」を読み返した。昆虫取りにやってきた男が、村の女に捕まってしまう話だ。もがけばもがく程砂地獄に嵌って行く、怖い話だ。同じ砂だが、松本清張の「砂の器」という推理小説もあった。若い頃明け方まで読んで、犯人が女だと分かった時は眠気も吹き飛び、やはりとても怖い思いをした記憶がある。

それにしても、どうして女だと怖いのだろう?そのせいかお岩さんや貞子など、日本のホラー物の主人公は殆ど女だ。例外はオバケのQ太郎ぐらいである。外国は良く分からないが、マイケルジャクソンのスリラー、フランケンシュタイン、ジキルとハイド、ジャック・・男が多いのに。

日頃から良からぬことを思って生きているからなのだろうか。それとも女性を蔑視してきたツケなのだろうか。はてはジメジメした日本の風土が生んだが文化なのだろうか?こればっかりは良く分からない・・・。

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