不況が生んだマラソンブーム
先日、旧知のMさんにお会いした。Mさんはいつの間にか大企業の副社長になったが、昔からお酒は飲むし然したる運動もしていなかった人だ。それが最近では毎朝7時に丸の内のジムに通っているという。早朝というのに、ドアが開くのを待つ列が出来るらしい。そう言えば大分スリムになってきた。昔から風を読むのに長けた人だっただけに、周囲に触発されたのだろう。中々思いつきや一念発起で出来る話ではない。
皇居周遊コースを走る人は高額所得者という記事も出ていた。丸の内、日比谷、虎ノ門など大手のビルが立ち並ぶ環境だけに尤もだが、何か羨ましかった。世は正にマラソンブーム、ノーベル賞の山中教授や企業のトップも走る時代だ。マラソン人口が増えたのは健康志向があるが、(私なりの解釈では)その元は長年の不況だ。収入は下がり、リストラの人は自宅で悶々とする日々が続いた。その中で走ることはお金が掛からないし、一日を締め括る充実感がある。運動後のビールの味も格別で、いい事尽くめである。
疲れは疲れで取るものだ。体が重く疲れたと感じる時ほど走ると効き目が大きい。無理せずゆっくり走り出すと15分で汗が出始め、30分で適度な燃焼をする。ちょうど皇居一周の距離感である。
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