Tuesday, 21 May 2013

自分史と社史

日経の「私の履歴書」、長年続いている成功者の物語である。昔は目を皿にして読んだ日経新聞も、最近は殆ど読まなくなったので誰が出ているかも分からない。

「私の履歴書」に出るのは中々大変だと聞いている。金融、商社、製造業・・・並み居る経済界のみならず、政治、芸能、スポーツなどバランスを取らなくてはならないからだ。自薦他薦、同業者での競争率も結構高いらしい。叙勲もそうだが、昔は会社の総務部が新聞社に働きかけ頼み込んだものだ。往々にして大会社の社長さんはつまらない。いろいろな人に気を遣い、気が付くと自分の歴史が社史になったりするからだ。

先日もある著名な人から、人生を総括する本をもらった。とても名を馳せた人だったが読んでがっかりした。立派な本ではあるが、生い立ち・結婚・家族・友人も無ければ、さっぱり自分史が出てこない・・・。歴史の証人として、「実はあの時は・・・」の本音を残して欲しかった。

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