Sunday, 19 May 2013

ヒロヒトランチ

BSのTVを見ていたらベルギーの旅をやっていた。案内人はとよた真帆、あまり聞いたことはない人だった。ベルギーの田舎町を訪ねたら、あるレストランに日本の皇太子夫妻の写真が飾ってあった。日本の皇族はどこに行ってもVIPである。

パリから南に30分程車で行った所に、フォンテンブローの森がある。バルビゾン派と称する19世紀の画家達が住んでいた町で、ミレーはここに居を構え「落穂拾い」を描いた。古くはナポレオンもエルバ島に流れされる前に駐在していた。今でも部下にサヨナラの演説したバルコニーが残っている。そんな小さな村にバブロー(Bas-Bréau)というホテルレストランがある。日本人には昭和天皇が訪れたレストランとして有名だ。ヒロヒトランチなるメニューがあり、皇族気分に浸たる駐在員は多い。

フォンテンブローの森は創世記には海だった。そのため今でも魚の化石が出る。奇石も多くロッククライミングのスポットになっている。ロビンフッドは、この環境を利用して神出鬼没の活躍をした。森の中には、小さな山小屋風レストランが点在している。ある寒い冬の日、出張で来たN君を連れ立ち寄ったことがある。森の静けさの中で暖炉がパチパチ燃え、誰かの家に寄ったようだった。




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