参議院の委員会で、欠席を理由に川口順子委員長が解任された。前例のないことらしいが、これには流石おかしいと思った。
川口さんは元々は経済産業省の役人だが、今や政界を代表する国際派である。注目を浴びたのは環境大臣をやった頃だろうか、折しも京都議定書を巡る日本のリーダーシップが試されようとしていた時だった。並み居る各国の首脳・学者を前にしたスピーチは、聞いていてとても快かった。特に英語が素晴らしく、抑揚のあるイントネーションと選び抜かれた言葉は多くの人の心を打つものがあった。温暖化マフィアと称する30代の研究者、政府、企業の若いインテリ層にファンが多かったのも、ごく自然の成り行きであった。
今回中国の要人との話がどうだったか知る由もないが、例によって滔々と我が国の立場を代弁したことは容易に想像できる。外交は相手あって何ぼだ、時期が時期だけにどうして民主党は高度高所に立てなかったのだろうか?副委員長の代行では駄目なのだろうか?まさか外遊と聞いて、飛行機のファーストクラスで美酒美食を煽るやっかみがあったのではないだろうか?一時は応援した民主党だったが、今回のことは本当にがっかりした。
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