Wednesday, 1 May 2013

世界遺産とシュトルーヴェの子午線

富士山が世界遺産に登録された。途端に富士急の株価が上がったり、流石効果は凄い。世界遺産といっても、補助金が出る訳でもないので、勲章みたいなものだ。日本を象徴する山だけに、これは相応しいと思って納得した。

一方でそうでもない物もある。昔、宇治の某社を訪問し、仕事が終わったので裏山を散歩していたら、重要文化財、世界遺産に出くわした。どうやら宇治上神社の春日社に出たようだが、これが世界遺産?とびっくりした。恐らく「京都」のお零れだろうが、今回外れた美保の松原もそうした延長を心配したのかも知れない。

そもそも世界遺産とは何だろうと調べている内に、シュトルーヴェ(Struve)の測地弧なるものを見つけた。ノルウェーから黒海に至る2,820Kmに渡り、10か国を通る子午線の基準地点である。時は1800年代半ば、ナポレオンが去り各国が国境の正確な線引きを欲した頃だ。現在はその内34カ所が世界遺産になっており、フィンランドが6か所、ノルウェーが4か所、エストニアも3か所あった。観光スポットではないが、ロマンを掻き立てる。知っていれば一度行くのだった。




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