Friday, 19 April 2013

パレートの法則

北朝鮮問題の鍵は中国が握っている。しかし国境を接し、既に100万人の朝鮮人を受け入れているの中国にとって、これ以上雪崩れ込んだら大変なことになる、それが本音だろう。そうでなくても、チベットに象徴される民族問題は中国のアキレス健だ。

北朝鮮はやがて崩壊するだろう。しかし問題はその後だ。昨今のイラク、エジプトではないが、壊すだけ壊しておいて後は国民にお任せすると、余計混乱し対価は高く付くことになり兼ねない。昔の方が良かったという声を聞けば尚更だ。シリアが中々片付かないのも、そうした思惑が見え隠れする。

経済用語に「パレートの法則」がある。人間社会は誰がトップになろうが、80:20で人々はクラス分けされるという法則だ。例えば、フセインが居なくなり新たな指導者が生まれても、「20%の人が80%の民を支配するという形は変わらない」という法則だ。パレートにはもう一つ、「パレート最適」もある。「20%の人の満足を満たす為には、80%の人々を犠牲にすることが効率的だ」という原理である。所詮人間がやること、横の物を縦にすることになり兼ねない。それが分かっているから、中々次の一手が打てないのかも知れない。




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