驚いたのは観客の9割が女性、取り分け年配者が多い。皆さんいい着物を着てお洒落している。渋谷や新宿を歩いている人とは一味違う。午前11時から延々と、弁当を廊下で食べながら見ている。やはり暇な人でないと来れないのかも知れない。藤娘、雷船頭、連獅子・・と見ている内に、次第に眠くなってきた。お夏狂乱で子役が出てきたので、一応責務を果たし引き揚げた。最後まで退屈で、醤油を掛けない豆腐のような会だった。
それにしても国立劇場は立派だ。音響効果も良さそうだし、出来ればこういう所で小田和正やクラシックコンサートを聞いてみたくなった。そして脇役の三味線、太鼓、拍子木等の専門職の人々も珍しかった。心持ち品があり、叙勲の人間国宝ってこういう人達なんだと思った。ともあれ勉強になった一日であった。
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