Saturday, 13 April 2013

綻びが出るインド

最近インドで性犯罪が多発している。英国人やスイス人の旅行者が被害にあったり、ニューデリーの女子学生が襲われ死亡した。インドは階級社会、それが故に社会の秩序は安定していると思っていた。しかし経済が豊かになるにつれ、次第に綻びが出て来たのだろうか?
 
インドには一度しか行ったことがない。プネだったが、想像を絶する貧富の格差に驚いた。衛生状態、居住環境など、下層の世界は40年前の東南アジアでも見なかった世界だ。片手の男、病気の女、トイレのない町の臭気、泥の歩道・・・、ニューデリー国際空港でも路上に家族が川の字になって寝ていた。かと思うと、会社には競馬馬が放牧されていたり、大学の施設も立派だ。税金を払っているのは、国民の3%しかいないというのも頷けた。
 
今週、取引先の人が急に会社に来なくなった。インドに長らく駐在していた人だったが、聞くと肝臓をやられたという。同じような話は、やはり駐在していた友人にもあった。肝炎になって、現地の病院で天井を見ながら、こんな処では死にたくないと思ったそうだ。インドは中国と並ぶ明日の大国だ。避けて通れないだけに、これからの若い人は大変だ。
 
 
 
 

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