Tuesday, 26 March 2013

トルコのロシア人

キプロスの経済危機が一先ずは回避された。ユーロ危機の芽を摘むというが、いつの間にか大騒ぎになってきた。確かにキプロスの銀行預金は、GDPの4倍もあるという。日本は銀行預金がざっと800兆円、一方でGDPは500兆円なので、確かにバブっているのかも。
 
キプロスは地中海に浮かぶ小さな島だ。人口1百万人、GDPは2兆円のとても小さな国だ。昔からギリシャ人とトルコ人が衝突し、国連からPKOが派遣された曰く付の島である。最近ではロシア人のロンダリングマネーが流れ込んでいるため、今回もそれが原因という。国の預金の30%がロシア人の富裕層の所有というのも、確かに変だ。
 
それにしてもロシア人はトルコが好きらしい。多国籍の会社で働いていた頃、毎年の世界会議をどこでやるか頭を痛めた。東西交代の持ち回りのため、アジアはタイのプーケットやインドネシアのビンタン島などの有名なリソート地で行った。一方西側が選んだのは、トルコのアンタラヤ(Antalya)であった。私はその時行かなかったが、後で聞くと金髪のロシア美人でプールが埋め尽くされていたと聞き、後悔したものだった。キプロス島とアンタラヤは目と鼻の先、随分前から旧ソ連の保養地になっている。正にこの辺は、EUの最前線なのだろう。

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