Wednesday, 6 March 2013

サルコジのその後

先の仏大統領選挙で敗れたニコラ・サルコジはどうしているのだろう?あまりマスコミに出ないが、インタビューに応え「私は政界に復帰する気はないが、フランスの為にすべき義務がある」と意味深なコメントを出していた。まだ57歳なので、リベンジの可能性は残されている。

 サルコジ氏はハンガリー移民の子、そしてユダヤ人の血を牽いている。フランスは多くの迫害から移民を受け入れている。昔の私の会社にも、ポーランド、ギリシャ、ベトナムの2世がいた。フランス人とは何かと聞かれれば、それは「フランス語を話す人」が正しい定義だ。斯様にフランスは人種のるつぼである。彼もその一人として、多くの支持を得た人だ。
 
サルコジ氏を有名にしたのは、20年前の爆弾男事件だった。パリ郊外の閑静な住宅街で、幼稚園に爆弾服を纏った男が立てこもり、子供たちを盾にカネを要求した。幸い男は射殺され、人質は無事解放されたが、その時交渉したのが、市長のサルコジ氏だった。たまたま我が家の前で起きた事件だったので、記憶に新しい。その時は、まさか彼がここまで偉くなるとは思わなかった。これからどうするのか、ちょっと気になる。


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