東京で桜の開花宣言があった。冬が寒かっただけに、早い春の訪れに戸惑っている。そんな中、フランスの昔の同僚から、雪に閉ざされていて大変だと言ってきた。
フランス人のRさんは昔の仕事仲間だ。腕利きのディーラーで、銀髪の風貌は会った時から運命的なものを感じた。大きく張ることもなく、負ければ躊躇なく損切りする、典型的なデイトレーダーだった。お蔭で長年に渡り会社の利益を一人で稼ぎ出し、私を含め多くの駐在員の首が繋がった恩人である。
暫く前に、偶然フェースブックで見つけたと本人から連絡があった。近況を聞くと、ガンを患いパリ郊外の家を売って田舎に引っ越したと言う。代わりに奥さんがパリで仕事を始めたので、売ったお金でパリに小さなアパートを購入、自分は田舎で療養方々、週末に奥さんが戻って来るのを待っている。「もうこの世の終わりだ・・」と、彼にしては弱気になっていた。
そして今年の寒波。ニュースに依ると、彼の住んでいるドーバー海峡辺りは積雪が50Cm、8万軒が停電したそうだ。フランス全土でも100万人が影響を受け、約860億円の被害と120億円の災害保険が発生するなど、例年になく寒さの影響が大きいようだ。Rさんは近所に山もないのに、「スキー天国だ!」と云っていた。元気なうちに、一度訪ねて行こうか?
No comments:
Post a Comment