Wednesday, 13 March 2013

旬がずれるEU野菜

TPP参加に向けた反対勢力は農業である。安い野菜が入って来ると農家が潰れる、と言われている。でも本当にそうなだろうか。言うまでもなくTPPの欧州版であるEUは、国境がなく農産物も含め関税のない世界である。
 
 
EUは27カ国が加盟、スーパーの食品コーナーを覗くとお国柄はとても豊かだ。例えばリンゴ、4月になると南のスペイン、イタリア産が出て、暫くすると北上してドイツ、ポーランド産、最後は量は少ないがバルト産が並ぶ。トマトもそうだ。スペイン産から始まり、オランダ、何故かモロッコ産も出回る。一般的に日本に比べてとても安い。ジャガイモは(エストニアで)1kg30円程度なので、日本価格の1/4~1/10だ。トマトはもっと較差がある。押並べて1Kgが100円程度なので、日本の1/10以下である
 
それでいて農家は何とかやっている。理由の一つは季節ギャップだ。地域によって微妙に収穫時期が異なるので、旬が重ならないのだ。先のリンゴもそうだが、4-7月の中で産地を割り振っている。それから野菜の顔もある。ドイツ産のリンゴは立派だが、同じポーランド産はやや粗雑だったりする、品質格差だ。お金を掛けたコシヒカリが、そう簡単にはタイ米に取って代わるとも思えない。まずは恐れないでチャレンジすることだ。




1 comment:

バルクキャリアー said...

農業関係者の本音はTPPやむなし、という事でとっくに決まっているそうです。ただ、反対を貫く事によって、いかに助成金や補助金をひっぱって来れるかだけが関心事だそうです。

日本人は、安くても中国産の野菜や米などを食べません。国に頼むのをやめて商業資本を注入し、一定の競争力のももつ日本の農業になれば、国民は農業を支持するでしょう。