Monday, 18 February 2013

かみのやま温泉にて

蔵王に行く途中、かみのやま温泉に一泊した。辺りは雪景色、鄙びた旅館に着くと、感じのいいおばさんが出迎えてくれた。週末だと言うのに、客は誰もいない。貸切状態の温泉は、静かで快かった。

夜まで何もやることがないので、近くの酒屋で買った地酒を飲むことにした。TVでは「昭和の歌」をやっている、この雰囲気にピッタリだ。村田英雄、小柳ルミ子、チェリッシュ、梓みちよ・・・懐かしの顔に混じり、松坂慶子が「やさしさの季節」を歌っていた。松坂慶子といえば、東京電話のCMでダイコンを持ったおばさんだ。変われば変わるもんだ。

昔、都内でタクシーに乗った時だった。運転手が「お客さん、この前松坂慶子を乗せたんですよ!」という。「ホー!」と相槌を入れると、運転手は「松坂慶子が”私って何で綺麗か知っている?”って聞くんですよ」と言う。すると運転手に「それはね、夜寝る時に何も着ないからよ!」と言ったという。本当かどうか分からないが、当時はそんな話まで実しやかに伝わったものだった。

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