エストニアのパブ仲間のMさんから、遅ればせの年賀挨拶が来た。Mさんはスイス人で50代後半、長年ホテル経営に携わり世界を渡り歩いてきた。いつも顎髭を蓄え、下ネタ話が得意だった。
暫く前からそろそろ引退を考えているようだった。まだまだ元気だが、毎日朝から晩まで人を使うのに疲れたと言っていた。そして今年は、いよいよスペイン領のカナリー諸島に引っ越すことにしたという。カナリ―と云えばアフリカだ。小さなアパート借りてリラックスするそうだ。昨年のエストニアの夏は寒く雨が多く、ただでさえも短い夏が殆どなかったことが効いたようだ。料理の腕も大したものだったが、窮乏生活もそろそろ限界だったのだろうか?
ヨーロッパの人は老後の生活に選択肢が多い。簡単に他の国に行って住むことが出来る。例えばフィンランド人はエストニア、ドイツ人・英国人はスペインのコスタ・デル・ソールや地中海・・・と、やはり物価が安く暖かい近場を好む。不思議とフランス人は国内に留まる。バカンスもそうだが国民性なのだろうか。勿論これらを支えるは年金だ。皆質素な生活だから何とかやっていける。
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