Friday, 25 January 2013

DSK事件が終わって

DSKこと、ドミニク・ストラス・カーンの事件が結審し、被害者に150万ドルを払うことで和解した。事件は2年前、当時のIMF専務理事がNYのホテルで起こした強姦容疑だった。DSKは合意があったと主張したが、結果から見る限り被害者に軍配が上がった形だ。

それにしてもこの事件は最初から不自然なことが多かった。被害者の女性はギニア人の売春婦で、事件後に仲間とつるんでいた会話が発覚したり、事件後何も無かったように友達とお茶を飲んでいたという。折しも当時のDSKは、フランス大統領候補の最右翼だった。もしも彼が立候補していたら、同じ社会党のオランドに代わって大統領になっていたかも知れない。また欧州通貨危機の最中、彼のみぞ知る秘密は山ほどあったはずだ。

DSKは元TVキャスターの奥さんとも離婚、現在はパリ北部のリール市で起きたカールトン事件で調査されている。こちらはリールのビジネスマンや警察幹部が6年間で11回も乱交パーティーをやった事件で、舞台になったカールトンホテルを捩ってその売春グループへの関与が取り沙汰されている。叩けば埃が出る人には違いないが、私にはどうしても黒幕が居る気がしてならない。

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