アルジェリアで大惨事が起きた。日本人を含む多くの外国人がイスラム過激派の犠牲になった。日本と関係が深かった国だけに、とても許せない気持ちで一杯だ。
昔から、アルジェリアは天然ガスの埋蔵量が世界5位の有望な国だ。日本との関係も深く、70年代には日本の銀行が国の経済計画を委託されたり、今回の日揮、伊藤忠など多くの日系企業が関係してきた。私も若い頃、積み荷を東京湾まで見に行った。まだアルジェリアに行ったことがない私に、関係者の人々は首都アルジェは緑が多く、気候もいい素晴らしい所だと口を揃え絶賛していた。
アルジェリアと聞くと思い出すのは、作家のカミュである。アルジェリアからフランスに渡った作家で、代表作の「異邦人」で一躍有名になった。母親が死んだ暑い日に、人を殺してしまうストーリーだ。その原因が太陽の眩しさと不条理だという。当初このロジックがさっぱり分からなかった。不条理は英語の"Absurd"の訳だが、頭と体がバラバラな状態を指す。また原題はエトランジェ―なので、「異邦人」は「外人」だ。複雑に人種が絡み合う土地柄を感じる。
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