Thursday, 20 December 2012

借金は負債!

石原慎太郎さんが80歳で都知事を辞めて選挙に出た。人を見下すような傲慢な話し方に、結構嫌悪を持っている人も多い。特に女性に多いらしいが、個人的には昔からいい選球眼とセンス、そしてそれを表する言葉を持っている人だと思う。

ある時図書館に行った時の事だ、公会計制度の複式簿記入門の本があった。普段は見過ごしてしまうジャンルだが、思わず手に取り乱読して驚いた。というのも、東京都の石原知事が書いていたからだ。本のポイントは一言で云えば借金の処理だ。民間なら借金は借入金としてバランスシートの負債に計上する。しかし政府などの公的機関では交付金として資本金に入る。つまり借金はいつか返さなくてはならないが、資本金は返さなくていいお金として処理される。これに気が付いて改善したのが東京都だった。

石原さんはアリの一穴ではないが、とてもいいポイントと突いたと思っている。つまり借金は利益を上げないと返せないという、当たり前のことを公的機関に持ち込んだのだ。これからは知恵と先見性で勝負する時代だ。国の借金問題もこうした発想がないと解決しない。

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