Tuesday, 13 December 2011

マルタと日本海軍

シシリーから高速フェリーで2時間半、マルタに渡った。どちらも島国だが、マルタは英国領だったので英語が通じ、車は左通行だった。そのくせ、どこか街並みはギリシャ的というかアラブの匂いがした。

マルタ島の歴史を紐解くと、古くはカルタゴの一部だった。どこかと思いきや今のチュ二ジアで、ここからアフリカは目と鼻の先であった。それからアラブが来た、気のせいか睫毛が太く太ったアラブ系の女性が目に付く。その後は十字軍、ナポレオン、英国と続き、今日の西洋国になった。世界遺産の首都バレッタ(Valletta)は、十字軍の末裔、マルタ騎士団がオスマントルコから国を守った要塞として、こうした歴史の礎を象徴していた。

土産物屋には、マルタ騎士団の人形に並んでサムライを売っていた。話を聞くと、第1次大戦の際に日本海軍が駐留して、多くのUボートを撃沈したという。後でYtubeの画像を見てみると、当時の映像が残っていた。マルタの酒場ではシューターと呼ぶ一気飲みのメニューが豊富で、グランマルニエーにベイリーズを入れ口当たりがいい。遥々マルタまで来て戦った、当時の日本海軍に思いを巡らせた夜だった。

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