先日、生活の質で選んだ世界の都市ランキングが発表された。1位はウィーン、2位はチューリッヒで、ベスト10の内8つは欧州の都市だった。快適な空間には共通性があるように思う。
1つは静けさだ。ヨーロッパの駅は、電車が音もなくホームに入っては出ていく。車内放送もなく、それでいて全く問題なく回っている。日本、特に東京の騒音はひどい。毎日通勤しているというのに、「次の駅は☓☓です」と煩いし、繰り返される人工音のベルも不快だ。お店もそうだ。最たるのが家電ショップで、30秒毎に繰り返すテーマソングには頭が痛くなる。皆、殆ど慣れっこになって麻痺しているのだろうか。
もう1つは電信柱である。日本の町がごちゃごちゃした感じがするのは、この醜い電柱と電線のせいだ。昔このことを電力会社の人に話すと、「それは美的感覚の問題でしょう」と馬鹿な事を言っていた。丸の内の店がどうして綺麗に見えるのか、考えてみれば直ぐ分かることだ。暫し足を止め、電線がない風景を想像すると、町がもっと身近になるはずだ。勿論ヨーロッパの都市は殆どが地中化されている。簡単なことなのに、中々実現できないのは不思議で仕方ない。
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