冬の日はどんよりとして短い。夕方は3時半を過ぎると暗くなり、朝も明けるのは9時頃なので、一日の4分の3は夜である。外は寒いが、家の中は床暖房が効いてとても暖かい。食事が済んで本でも読んでいるとウトウトしてくる、そのまま翌朝まで寝入ってしまうことも多い。先日ある人から、「貴方も冬眠モードに入ったね」と言われた。冬眠するのは、へびやクマばかりと思っていたが、人間にもある云う。
若い頃、欧米人と一緒にいると体力の違いを実感した。長い会議を居眠りもしないで延々話し続けるし、深酒しても翌朝はケロッとしている。やはり体が大きいと違うな、と感心したものだ。しかし良く考えればどちらも同じ人間だ、そんなはずはないと思って分かったのが、彼らの夏休みである。悠に1か月は休みと取り、殆どの人が滞在型でエネルギーを蓄える。日本人のように、あちこち飛び回ることはない。そして冬もこうして、睡眠時間を多く取りエネルギーを蓄えているようだ。
ただ睡眠の弊害もある。ある本に、日照時間が少ない地域では、体内時計が狂って過眠になる傾向があると書いてあった。過眠は、別名で”冬季うつ病”と聞いて少々怖くなった。
1 comment:
北欧の冬、暗い夜を陰鬱と思うか風情と思うかで、気の持ちようも違う事でしょう。でも年末に向かって、段々とクリスマスムードが
高まってくるのが想像できます。
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