Sunday, 23 October 2011

リスト生誕200年

今年はフランツ・リスト生誕200年という。リストは作曲家であると共に、偉大なピアニストだったらしい。当地の記念公演でも超絶技巧練習曲とかいう難解な曲が披露された。ちんぷんかんぷんだったが、アンコールのカンパネラを聴いてホッとして帰ってきた。

ところでリストはハンガリー生まれのドイツ人である。その娘コジマはワーグナーと結婚し、その子孫が今日までバイロイト音楽祭を仕切っている。私はまだバイロイトに行ったことはないが、バイロイトのあるバイエルン地方は、ミュンヘン、ニュールンベルグなどの古都やドイツアルプス、国境を渡るとチェコのボヘミア地方、オーストリアのザルツブルグも近く、素晴らしい所である。

以前、たまたま成田空港で買ったBaigent&Leigh著”Secret Germany”という本に、このバイエルン地方の秘密が書いてあり面白かった。それはヒットラーを暗殺しようと企て、結局は失敗したスタッフェンベルグの精神土壌を解説したものだった。あの時期、あの状況で彼の勇気はどこから来たのか?本では地元のステファン・ジョージという詩人の影響と、彼の貴族としての血筋がまずあったと云う。そして何より山々に囲まれたバイエルン地方が、長年他国に影響されずにドイツ精神を醸造し、彼はそれを受け継いだという。バイエルン地方はビールのメッカ、ソーセージも美味しい。リストもその土地に守られながら今でも生きている。

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