Thursday, 20 October 2011

タイの幽霊(ピー)

バンコクのホテルに幽霊(タイ語でピー)が出る話は有名だが、ある時、同僚のM君が体験談を聞かせてくれた。ベットに入り寝入った頃、寒気がして目が覚めたという。足元から徐々に寒さが上がってきたかと思うと、何か壁を叩く音が聞こえる。部屋の電気を付けると、何事も無かったかのようになる。何かの思い過ごしかと電気を消してベットに入ると、また暫くすると寒さが襲ってきて音が聞こえる・・・・、結局その晩は電気を煌々と付けて過ごしたという。


その話を聞いて暫く経った頃、やはりバンコクのホテルに泊まった時のことである。受付で鍵をもらい、エレベーターから降りた階は人気のない不思議な静けさがあった。部屋は3部屋もあり、1人には広過ぎる。そして夜になった。電気を消してベットに入ると、暫くして隣の居間でカタ!と音がする。扉を開けたが勿論誰もいない。気のせいかと思ったが、また暫くすると音がする。今度は本当に気持ち悪くなり、受付に頼んで部屋を交換してもらった。


同じようなことは、フランス南部の田舎に泊まった時にもあった。古い屋敷の部屋に掛かっている鏡から、誰かに見られているような気がして怖かった。ピーの正体は、ビル建設で足を滑らし命を落とした人や宿泊者など様々らしい。霊を信じるかと聞かれれば、やはりいるような気がする。ただ今までの経験から、暖かい地域で出るように思う。

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