Wednesday, 19 October 2011

ヒルトンの777号室

随分前になるが、仕事でベルリンのヒルトンホテルに泊まった事があった。受付で部屋が777号室だと言われ、ラッキーナンバーだと思っていると、係りの人が「その部屋は昔ジャクリーヌが泊まった部屋です」と教えてくれた。あのケネディー大統領のジャクリーヌ夫人であった。その日は何か落ち着かなく、ベットに入ってからも目が冴えて眠れなかった記憶がある。


実は最近、ある国の片田舎に泊まったとき、家主に「あなたは日本人ですか?」と聞かれた。何かと思ったら、「日本のXさんという女優さんが、長らくここに泊まっていたのですよ。本当に娘のようでいい子でした」と教えてくれた。有名な女優さんで、不倫のスキャンダルもあったので、一時日本から離れて身を隠していたのかも知れないと思った。折角だからと、彼女の使っていたという部屋を提供され、やはり同じベットで寝ることになった。この時もまたいろいろな事が頭を過ぎって寝つきが悪くなった。


ただ良く考えると、ホテルは毎日入れ替わり誰かが使っている。女優の夢に浸っている内はまだいいが、良からぬことを知って不快になることも多そうだ。

1 comment:

E.M said...

友人のホテルマン(今は取締役)の話を聞くと、シティーホテル内部も実にいろいろな出来事があって実に面白いですよ。部屋から客が黙って持っていくものは、バスローブや寝具をもとより、チェックアウトした部屋から大型のテレビが消えていた事もあるとか。それから忘れ物は、連絡して絶対問題ないとわかっている客以外、ホテルからは連絡しないそうです。「お忍び」はばれない様にするのが鉄則らしいです。