Tuesday, 18 October 2011

世界の築地と温泉スキー

日本に行ったことがある人に会うと、皆素晴らしかったと口を揃えて云う。リップサービスではなく、本当に食べ物、人情、街並みを気に入って帰ってくる。つくづく日本人で良かったと思う瞬間である。

取り分け、ヨーロッパの人が好きなのは築地の魚市場である。きびきび働くせりの人達に驚き、獲りたての魚を現地の寿司屋で食べるのは最高らしい。ヨーロッパ便が成田に着くのは朝なので、常連さんになると、機内の朝食を我慢して築地に直行する人もいると聞く。東南アジアの日本レストランも、この築地から毎週空輸される魚を使っている。今や築地は世界の魚市場だ。


もう一つは温泉スキーである。日本の温泉はどこに行っても素晴らしい宿と料理があり、人を持成す女将や仲居さんの気配りは他国に類を見ない文化だ。加えてスキー、ゲレンデこそ小さいが、村には日本の良さが凝縮している。暫く前にテニス仲間と野沢温泉のスキーに行った時のことである。夕方になり、居酒屋の暖簾を潜ると多くの外人が屯っていた。話を聞くとオーストラリアからの一行だという。例の北海道はニセコで味を占めた人達が、日本の温泉スキーの良さを発見し長野まで来たと云う。滞在は2週間、節約しているせいか、少しの酒で何時間も粘っていた。この温泉とスキーの組合わせは、日本の専売特許と云っていい。

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