Friday, 2 September 2011

吠えない犬

日本の話になるが、ある時近所の老夫婦がやってきて縁談を持ち掛けられた。といっても犬の話で、先方はメスのラブラドール、1歳になったばかりの我が家のオスのラブラドールの子供を授かりたいという。どうぞどうぞと快諾すると、それから数か月して計ったように9匹の子供(黒が3匹と黄色が6匹)が生まれた。我が家ではその一匹を引き取ったが、盲導犬になる犬にしては良く吠える。行き交う犬も賑やかだが、狭い公園では飼犬の事故が絶えない。


先日、福田直子著「ドイツの犬はなぜ吠えない?」を読んでいたら、犬の出来不出来は70%が躾で30%が環境だという。早速最近犬を飼い始めた知人のドイツ人に聞いてみた。そうすると、確かに飼い始めて暫くは週1回子犬学校に連れて行って基本的なことを教えるらしい。ただその他は、1日散歩を沢山するとか、犬との会話に努めるとか、特に変わったことはやっていないという。滅多に吠えないのは、森に囲まれた理想的な環境だと返ってきた。

当地でも生活に余裕が出てきたせいか、犬を飼う人が多い。どこの犬も、兎に角大人しいのにびっくりする。時折行く田舎の犬は、いつも池で釣りをしているご主人の横で幸せそうに寝ている。近づくと後ろ下がりして、木陰に隠れてしまう。犬も社会の生き物、環境がいいとおっとりと育つのかも。

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