Thursday, 18 August 2011

モンテクリスト伯

何度読んでも飽きない本にA.デュマの「モンテクリスト伯(原題:Le Comte de Monte-Cristo)」がある。舞台はフランス革命最中の南仏港町、ダンテスなる船乗りが無実の罪を着せられ幽閉されるところから物語は始まる。牢屋で知り合った老人から宝の在り処を聞き、モンテクリスト伯と名乗る億万長者になって復讐を果たす、という痛快なストーリーだ。

フランスの港町マルセイユの沖合には、このダンテスが繋がれていたイフ島(Chateau d`If)という小島がある。といっても小説はフィクションなので、これはデュマが小説のヒントを得た場所である。島には観光船が出ていて、訪れる観光客はダンテスと老人が会話を交わした牢獄や、ダンテスが死んだ老人に成り代わり脱出した断崖など、小説のリアルな世界に浸ることができる。

先日のアイルランド旅行で、ベルファーストなどの北アイルランドを訪れている内にジャック・ヒギンズ(Jack Higgins)を思い出した。この秋の夜長は、彼のIRA関係の小説で過ごせそうだ。

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